漫画にハマってしまった。
『七つ屋志のぶの宝石匣』
二ノ宮知子さんという方の作品。
「のだめカンタービレ」の作者、といえばピンと来る方もおられるのではないだろうか。
主人公は、高校に通う質屋の娘。小さい頃から仕込まれた石に関する目利きだが、石にまつわる「氣」も感じとる能力がある。
おどろおどろしい感じではなく、ほわ〜んとした感じ。
この娘と「訳あって」許婚となった男性は、超絶美形。その「訳」というのが、実に面白いのだが、ここでは触れないでおく。
この男性は、高級宝石店の外商として富裕層から引く手あまたのカリスマ店員。眼も利くし、知識も豊富。ちょっと『ギャラリー・フェイク』のフジタを彷彿すとするかも。
主人公の娘が石を手にとって「この子……」だの「性格」だのと言うたびに「気持ち悪い」と眉をしかめるが、後からそれを裏付ける現象が起こるために、実は、この娘の「能力」を認めている。
まぁ、そんな感じで、石に関わる商人たちや業界事情、デザイナーや愛好家などが、実に活き活きと登場する。
この作者自身が、非常に石を愛することが、至る所から伝わってきて、それも心地よい。
現在11巻まで出ていて、このままでは全巻オトナ買いしそうな勢いである。いや、きっと買うな。
石マニアのみなさんには、かなり楽しめる作品だと思う。
電子書籍なら試し読みもできるので、お勧めである。